那須野
 
 高校時代に古文を習うが,現代文に近く,そのまま読んでおおむね意味が分かるのは,「徒然草」と「奥の細道」ではないだろうか。いずれも閑寂を好んでいる割には,仙人がふくらはぎを見て墜落したり,遊女だの少女だのが出てきて反応してしまう。。奥の細道の「かさね」の名に高校時代の古文を思い出すのは私だけではないだろう。芭蕉塚蒐には栃木県で「かさね」の句碑のありかが3カ所記されている。那須野ヶ原らしい場所にある一つを何とか見つけた。
 
 矢板市沢の観音寺にある曽良の「かさねとは八重なでしこの名なるべし」の句碑
曽良の句というが,馬子の話しからしてすべて芭蕉の創作である。歌枕を訪ねる旅などというのがそもそも観念的なことだということを,当時何処にあったか分からないという白河の関でも考えてしまった。
 
 那須の国造碑(国宝)の覆堂。社務所の方に説明を伺い,中の碑も見せていただきました。こちらの方がはるかに実質的な遺物で,徳川光圀(水戸黄門さま)が発掘調査保護したという代物。
 
黒羽雲岩寺の「いおはやふらず夏木立」の句碑。奥の細道では黒羽周辺に14日間も滞在している。ということで芭蕉ゆかりの土地となっている。 芭蕉公園というのがあり他にも句碑が多数有った。
 
 那珂川の観光やな。宿は那珂川町の馬頭温泉に泊まった。河畔の景色も鮎づくしの料理もとてもよかった。
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