15‐01‐0191
A 15001
芭 蕉 翁 蓑 塚
陰 文政十年丁亥冬十月十二日
@ 文政十年(一八二七)十月十二日
C 新潟市西堀通七番町 宗現寺
D 西堀通四番町の善導寺から大正六年(一九一七)九月に移す
A 15002
み の 塚
@ 昭和初年=昭和二年(一九二七)
A 時の住職常川建立
C 新潟市西堀通四番町 善導寺
D 古い蓑塚が宗現寺に移されたので常川が建立
C 15003
☆句は存疑
芭 蕉 翁
海に降る雨や戀しきうき身宿
魯松菴敬書
陰 安政四年己卯催主柳々・
@ 安政四年(一八五七)
A 柳々・建立
B 魯松菴筆
C 新潟市古町通一番町 船江神社
C 15004
(石室みたいな芭蕉堂で次のものが石に刻まれてそれぞれの壁面に嵌め込まれている)
西面その一 芭 蕉 吉原芳仙書
その二 建立の趣旨(略)
南面その一 海に降る雨や恋しきうきみやど 芭蕉
その二 柳ありはしあり杖のとめ所 降雨庵木甫
東面 芭蕉と曾良の行脚像 吉原芳仙画
@ 昭和四十一年(一九六六)五月十五日
A 新潟の日本画家吉原芳仙建立
C 新潟市西船見町 護国神社第一鳥居脇
D 芭蕉堂降雨庵を芳仙が私費五百万円を投じて建立 後に新潟市に寄贈
A 15005
蓑 塚
@ 昭和四十一年(一九六六)五月十五日
15‐02‐0192
A 吉原芳仙建立
C 新潟市西船見町 護国神社第一鳥居芭蕉堂の隣
F 15006
古 池 や 蛙 飛 こ む 水 の 音 はせを
右 安永八亥三月
@ 安永八年三月(一七七九)
A 鳥鼠坊建立
C 新潟市割野 浄願寺
F 15007
あ か ・ ・ と 日 は つ れ な く も 秋 の 風 はせを
@ 江戸末期=慶応三年(一八六七)
C 新潟市赤塚 佐潟公園佐潟湖畔
D もと諏訪神社境内にあったもの
F 15008
稻 つ ま や 顏 の と こ ろ か 薄 の 穗 はせを
C 新潟市大字江口 林徳寺
F 15009
稻 妻 や 顏 の 處 か 芒 の 穗 はせを
@ 平成元年(一九八九)六月四日
C 新潟市大字江口 林徳寺
D 新碑
C 15010
花 本 大 明 ・
古池や蛙飛こむ水の音
右 時維安政己□年□□建之
左 當山住□雅佛
@ 安政六年(一八五九)
A 雅佛建立
C 長岡市千手二丁目 八幡宮裏手
F 15011
春 立 て ま た 九 日 の 野 山 哉
左 天保十四年□□
@ 天保十四年(一八四三)
A 外山紹堂建立
C 三条市西鱈田 金子神社
15‐03‐0193
F 15012
草 臥 て 宿 か る こ ろ や 藤 の 花 芭蕉
陰 嘉永六年六月當所世話人西陵 可凉
@ 嘉永六年(一八五三)六月
A 西陵 可凉建立
C 柏崎市椎谷 真言宗豊山派大辻山正福寺華蔵院(椎谷観音)仁王門前
F 15013
☆消滅
し は ら く は 花 の 上 な る 月 夜 か な はせを
C 柏崎市鯨波二丁目 御野立公園
F 15014
し は ら く は 花 の 上 な る 月 夜 か な はせを
陰 芭蕉歌塚當地大火の際燒亡之を再建す
明治四十五年六月山岸儀右衞門雪洞庵主石禪應嘱書
@ 明治四十五年(一九一二)六月
A 山岸儀右衞門建立
B 雪洞庵主石禪筆
C 柏崎市鯨波二丁目 御野立公園
F 15015
紫 陽 花 や 藪 を 小 庭 の 別 座 敷 はせを翁
陰 中山眉山謹書
@ 寛政五年(一七九三)百回忌
A 金子如蘭建立
B 金沢中山眉山筆
C 柏崎市上方 中藤醤油店
D はじめ如蘭が自庭に建立 その後転々とする 眉山=金沢の人 闌更門
『草のあるじ』 俳諧撰集 眉山編 闌更序 寛政四年(一七九二)刊 眉
山が「しほらしき名や小松ふく萩芒」を発句とする芭蕉・北枝ら一座の連句
一巻をたまたま故郷に得 これに因み北越諸家の発句・連句を収めた集
F 15016
草 臥 て 宿 か る 頃 や 藤 の 花
@ 昭和六十三年(一九八八)
A 日本道路公団建立
B 白倉南寉筆
C 柏崎市青海川 北陸自動車道米山SA上り
F 15017
荒 海 や 佐 渡 に 横 た ふ 天 の 川
@ 昭和六十三年(一九八八)
15‐04‐0194
A 日本道路公団建立
B 白倉南寉筆
C 柏崎市青海川 北陸自動車道米山SA下り
F 15018
☆存疑
松 島 や 夏 を 衣 裳 の 月 と 水 はせを
花の本十世書
陰 昭和八年十月當寺廿二世窓月代/・翁桃・居士二百五十回忌予修
@ 昭和八年(一九三三)十月二百五十回忌予修
A 窓月建立
C 新発田市大栄町二丁目 寿昌寺
F 15019
あ け ほ の や 二 十 七 夜 も 三 日 の 月 はせを
右 千秋庵桃義謹書
左 明治三十年仲秋二世花菱建
@ 明治三十年(一八九七)八月
A 花菱建立
B 千秋庵桃義筆
C 新発田市大栄町 石崎政弘氏宅
F 15020
雲 折 ・ ・ 人 を 休 む る 月 夜 哉 芭蕉
霰笠書
陰 明治二十六年十月建之/發起人新發田町荒井鶯春 安倍柳垓
@ 明治二十六年(一八九三)十月
A 荒井鶯春 安倍柳垓建立
B 旧徳島藩主蜂須賀霰笠筆
C 新発田市諏訪町一丁目 諏訪神社小川橋畔
F 15021
古 池 や 蛙 と ひ こ む 水 の 音 はせを
陰 天保五年午年十月建之新發田蝸堂光中
@ 天保五年(一八三四)十月
A 蝸堂光中建立
C 新発田市五十公野 曹洞宗補陀落山千光寺
F 15022
は つ 時 雨 猿 も 小 蓑 を ほ し け な り
護堂迂人書
台石 明治己亥新凉建之
@ 明治三十二年(一八九九)
15‐05‐0195
A 新凉華山らの建立
B 護堂迂人筆
C 新津市金津朝日 真言宗智山派普陀洛山普談寺
A 15023
芭 蕉 塔 右か茂三條/左むら
右 文久元酉年五月金子氏
左 蒲原郡田家村
@ 文久元年(一八六一)五月
A 田家村建立
C 新津市田家 管井藤次氏宅
D 旧加茂街道の分岐点に田家村が建立 現在管井家に解体保存
F 15024
古 池 や 蛙 飛 込 む 水 の 音
C 新津市田家二 久昌寺
A 15025
芭 蕉 翁
平安源 明
陰 些兮建立
A 桂些兮建立
C 新津市秋葉秋葉山頂 秋葉神社奥殿
F 15026
人の短をいふ事なかれ己か長をとく事なかれ
も の い へ は 唇 寒 し 秋 の 風 はせを
花本十一世謹書
陰 明治四十一年六月建設聽雨会
@ 明治四十一年(一九〇八)六月
A 聽雨会一葉らの建立
B 上田肇不識庵聽秋筆
C 小千谷市片貝字新屋敷 浅原神社
D 聽秋=前出P.0029
F 15027
あ ら た ふ と 青 葉 わ か は の 日 の 光 はせを
C 小千谷市本町 二荒神社
F 15028
初 し ぐ れ 猿 も 小 蓑 を ほ し げ な り
C 加茂市上下条 法音寺
15‐06‐0196
B 15029
芭 蕉 翁
陰 春もやゝけしきとゝのふ月と梅 はせを
台石 寛政四壬子年六月十二日可樂庵桃路建之
@ 寛政四年(一七九二)百回忌
A 根津家三代五郎右衛門圓珠居士可樂庵桃路建立
C 十日町市水野町 聖聚院
D 百回忌追善を一年取越して営む 桃路=『華鳥風月集』 俳諧撰集 可樂庵
桃路編 完來ら序 闌更ら跋 寛政二年(一七九〇)刊 芭蕉百回忌追遠記
念として刊行
F 15030
名 月 や 北 國 日 和 さ た め な き はせを翁
右 文化九申年
左 七十一叟望春坊拜寫
@ 文化九年(一八一二)
B 望春坊筆
C 見附市今町三丁目 念故寺
F 15031
な か き 日 を 囀 り た ら ぬ 雲 雀 哉 ・翁
瀾長敬書
陰 天保十四年癸卯年芭蕉翁百五十回遠忌追・建之
醒閑 杉亭 自放 有志不果而歿今繼之六合庵社中
@ 天保十四年(一八四三)百五十回忌
A 松岡氏六合庵茶山建立
B 常陸牛久城主山口但馬守瀾長筆
C 見附市本町三丁目 新田公園
D 天保十四年(一八四三)四月二十五日智徳寺に於いて追善興行 これを『鄙
さへずり』として刊行 はじめ六合庵社中は智徳寺山門脇に建立 道路拡張
のため現在地に移建
F 15032
雲 折 ・ ・ 人 を や す む る 月 見 か な はせを
@ 天保十四年(一八四三)百五十回忌
A 白露觀無爲坊建立
C 村上市加賀町 稲荷神社
D 白露觀無爲坊=加賀町觀寶院の別当
F 15033
け ふ は か り 人 も 年 よ れ 初 時 雨 はせを
陰 明治二年巳之年春石澄寫納 立之和合庵
@ 明治二年(一八六九)
A 和合庵鸞子建立
15‐07‐0197
B 石澄筆
C 村上市上片町 地蔵堂
F 15034
花 咲 い て 七 日 鶴 見 る 麓 哉 はせを翁
右 文政四年
@ 文政四年(一八二一)
A 法師斎藤秋水建立
C 村上市岩船三日市宮ノ上 石船神社
F 15035
文 月 や 六 日 も 常 の 夜 に は 似 す はせを
陰 嘉永二年己酉首夏
右 鳳鳴舎巫雪
@ 嘉永二年(一八四九)四月
A 鳳鳴舎巫雪建立
B 鳳鳴舎巫雪筆
C 村上市岩船三日市宮ノ上 石船神社
F 15036
古 池 や か は つ と ひ こ む 水 の 音
C 燕市宮町 戸隠神社
F 15037
百 年 の 氣 し き を 庭 の 落 葉 か な 翁
陰 明治四十年四月其雪庵巨岳 高風庵三曉
@ 明治四十年(一九〇七)四月
A 其雪庵巨岳 高風庵三曉建立
C 栃尾市泉 曹洞宗龍水山玉泉寺
F 15038
こ の あ た り 目 に 見 ゆ る も の み な 凉 し 芭蕉
陰 天保十四癸卯とし十月十二日夜梅庵・中
@ 天保十四年(一八四三)十月十二日
A 夜梅庵・中斎藤柳涯建立
C 栃尾市谷地二丁目 秋葉公園
F 15039
花 盛 り 山 は 日 比 の 朝 ぼ ら け
C 栃尾市谷地二丁目 秋葉公園
15‐08‐0198
F 15040
山 路 來 て 何 や ら ゆ か し す み れ 草 芭蕉
A 西海村字來海沢の蕉門建立
C 糸魚川市水俣 バス停上羽生南 県道脇の家蔭
F 15041
蓬 ・ に 聞 ば や 伊 勢 の 初 便 り
C 糸魚川市田尾 熊野神社
F 15042
人 聲 や 此 道 か へ る 秋 の 暮
C 新井市下町 真宗大谷派東本願寺新井別院
F 15043
う き 我 を 淋 し か ら せ よ か ん こ 鳥
@ 天明元年(一七八一)八月
A 安原決艫建立
C 新井市両善寺広田 船岡山の丘上(安原氏所有地)
F 15044
梅 か 香 に の つ と 日 の 出 る 山 路 か な
@ 文政十年(一八二七)八月十五日
C 新井市吉木 日吉神社
F 15045
し は ら く は 花 の 上 な る 月 夜 か な 芭蕉
陰 明治二十六年彌生養心会建之
@ 明治二十六年(一八九三)三月
A 養心会建立
B 吉田尤儀筆
C 五泉市寺沢大字管名 忠魂碑境内
F 15046
春 も や ゝ け し き 調 ふ 月 と 梅 芭蕉
松竹庵梅月謹書
陰 昭和十二年八月
@ 昭和十二年(一九三七)八月
A 坂井杏雨らの建立
B 松竹庵梅月筆
C 豊栄市白新町 石動神社
15‐09‐0199
F 15047
(篆額)翁碑
ふ る 池 や 蛙 飛 こ む 水 の 音
長場 龍書
陰 大正三年九月常磐会建之
@ 大正三年(一九一四)九月
A 常磐会建立
B 長場 龍筆
C 豊栄市下土地亀 神明宮
F 15048
八 九 間 空 て 雨 降 る 柳 か な
蝸堂寫
陰 天保十四癸卯年三月十二日芝泉 芝月建之
@ 天保十四年(一八四三)三月十二日
A 芝泉 芝月建立
B 蝸堂筆
C 豊栄市下土地亀 福照寺
F 15049
☆誤伝
ほ と ゝ き す な く や 雲 雀 を 十 文 字 芭蕉翁
C 上越市下荒浜 笠原光寅氏宅
D 去來の句
F 15050
さ ひ し さ や 花 の あ た り の あ す な ら う はせを
@ 寛政年間=寛政十二年(一八〇〇)
A 黒井の庄屋熊倉平十郎幸亭と香川黒魚の建立
C 上越市黒井 真宗大谷派本敬寺
D もと黒井と上荒浜の境界火葬場の入口にあったもの昭和四十一年(一九六六
) に移す
F 15051
☆消滅
文 月 や 六 日 も 常 の 夜 に は 似 す
@ 寛政四年(一七九二)
A 大肝煎で俳人の福永彦左衛門里方の建立
C 上越市直江津中央三丁目 琴平神社
D 数度の火災で壊滅
15‐10‐0200
F 15052
文 月 や 六 日 も 常 の 夜 に は 似 す はせを
@ 慶応年間=慶応三年(一八六七)
A 里方の孫福永弥兵衛再建
C 上越市直江津中央三丁目 琴平神社
A 15053
芭 蕉 翁
@ 天明年間=天明八年(一七八八)
A 横山素琴建立
C 上越市高田寺町三丁目 曹洞宗高安寺墓地
C 15054
芭 蕉 翁
景清も花見の座には七兵衞
陰 寶暦十三年癸未十月十二日南嶺庵連中
@ 宝暦十三年(一七六三)十月十二日
A 南本町の南嶺庵山本梅室建立
C 上越市高田南本町三丁目 正輪寺
F 15055
藥 欄 に □ つ れ の 花 を 艸 ま く ら はせを翁
@ 文化三年(一八〇六)十月
A ・原藩士安田縫之介關溟斎・明建立
C 上越市高田金谷山 対米館
D 初め金谷薬師堂前に建立 大正末期=大正十四年(一九二五)現在地へ移す
C 15056
芭 蕉 翁
(藥欄にいつれの花かくさ枕)
@ 明和七年(一七七〇)五月十一日
A 高田俳壇の大御所倉石畝波建立
C 上越市五智三丁目 天台宗安国山華蔵院国分寺
D 碑面は摩滅して読めない 「芭蕉翁」の文字だけが大きく残っている
F 15057
文 月 や 六 日 も 常 の 夜 に は 似 ず
@ 昭和六十三年(一九八八)
A 日本道路公団建立
B 直江津中央三丁目 琴平神社の句碑の拓本
C 上越市茶屋原 北陸自動車道名立谷浜SA下り
15‐11‐0201
F 15058
古 い け や 蛙 飛 こ む 水 の 音 はせを
@ 天保十五年(一八四四)
A 泰志建立
C 北蒲原郡安田村保田 八幡神社
F 15059
け ふ は か り 人 も と し よ れ 初 時 雨 はせを翁
陰 明治四辛未年十月
@ 明治四年(一八七一)十月
C 北蒲原郡水原町中島 曹洞宗中島山長福寺
F 15060
かるき我世と/詠し玉ひし其名/を負ひたる瓢睡湖の/ほとりに二樹としの/梅を移し植
て/・翁の碑を建るも/兼ては東山の月まつ/たつきよりかし
春 も や ゝ 氣 色 と ゝ の ふ 月 と 梅
C 北蒲原郡水原町外城町瓢湖畔 八幡神社
F 15061
あ か ・ ・ と 日 は つ れ な く も 秋 の 風 はせを
@ 寛政年間=寛政十二年(一八〇〇)推定
C 北蒲原郡中条町半山 諏訪神社の西俳諧山
D 安政二年(一八五五)自序の『東講商人鑑』に「俳諧山」の記述があり 芭
蕉句碑のほか文化十年(一八一三)以降の句碑六基あり
F 15062
う ら や ま し う き 世 の 北 の 山 櫻 はせを翁
C 北蒲原郡中条町乙 新義真言宗智山派如意山乙宝寺大悲閣登り口
D 碑面判読不可能
F 15063
う ら や ま し う き 世 の 北 の 山 櫻 はせを翁
C 北蒲原郡中条町乙 新義真言宗智山派如意山乙宝寺本堂裏
D 碑面判読不可能
F 15064
け ふ は か り 人 も 年 よ れ 初 時 雨
@ 明治二十六年(一八九三)十月二百回忌
C 北蒲原郡中条町菅田町 公会堂前
15‐12‐0202
A 15065
芭 蕉 翁
C 中蒲原郡小須戸町大字新保 諏訪神社
D はじめ神明社にあったもの
A 15066
芭 蕉 翁
C 中蒲原郡村松町村松寺町 安楽寺
C 15067
芭 蕉 翁
いさゝらは雪見に轉ふ所まて
陰 文政十一戊子年六月 日 沢海連中
@ 文政十一年(一八二八)六月
A 沢海連中建立
C 中蒲原郡横越村沢海 大栄寺地蔵堂
D もと小阿賀野川の渡し場にあったもの
A 15068
は せ を 翁 塔
右 翫月坊器田居士建之
左 時一百忌
@ 寛政五年(一七九三)百回忌
A 翫月坊器田建立
C 中蒲原郡亀田町諏訪三丁目 亀田寺
I 15069
百 韻
春 も や ゝ 氣 色 と ゝ の ふ 月 と 梅 はせを
そ の う め か 香 を 仰 く 片 里 作者しらす
泰 平 の 代 を う ち か お □ □ か な 以下略
陰 極樂も斯くやはあらん花の中 風阿房
A 風阿房建立
C 西蒲原郡吉田町上町 法華宗陣門流本久寺
F 15070
す ゝ し さ や す く に 野 松 の 枝 の な り はせを
陰 明治二十五年十月・翁二百回忌/松野尾松山新田・中博和坊書
@ 明治二十五年(一八九二)十月二百回忌
A 松山新田・中建立
B 明治末期の歌人博和坊筆
C 西蒲原郡巻町松野尾町 路上
15‐13‐0203
D 風雪で割れる
F 15071
す ゝ し さ や す く に 野 松 の 枝 の な り はせを
陰 昭和二十五年八月大字松野尾再建市橋松太郎刻
@ 昭和二十五年(一九五〇)八月
A 大字松野尾再建
C 西蒲原郡巻町竹野町 角田山登山口五厘石
A 15072
は せ を 翁 桃 ・ 居 士 靈 位
右 明和四丁亥彌生十二日
@ 明和四年(一七六七)三月十二日
C 南蒲原郡今町(住所不詳) 坂井神社
L 15073
ゑちこの驛出雲崎といふ處
より佐渡かしまは海上十
八里とかや谷嶺のけむそ
くまなく東西三十余里に
よこをれふしてまた初秋の
薄霧立もあへす波の音さす
かにたかゝらすたゝ手のとゝく
計になむ見わたさるけ
にや此しまはこかねあまた
わき出て世にめてたき嶋
になむ侍るをむかし今に
到りて大罪朝敵の人々
遠流の境にして物うき
しまの名に立侍れはいと
冷しき心地せらるゝに宵の
月入かゝる比うみのおもてほ
のくらく山のかたち雲透に
みえて波の音いとかなしくて
聞え侍るに
荒海や佐渡によこたふ天河 芭蕉
@ 昭和二十九年(一九五四)七月四日
A 佐藤吉太郎耐雪建立
B 菊本直次郎所蔵真蹟懐紙を写真拡大
C 三島郡出雲崎町住吉町 町役場脇芭蕉園
J 15074
五 月 雨 の 夕 日 や 見 せ て 出 雲 崎 東華坊
荒 海 や 佐 渡 に 横 た ふ 天 の 川 芭蕉翁
雪 に 波 の 花 や さ そ う て 出 雲 崎 盧元坊
陰 于時寶暦五年乙亥三月十二日
15‐14‐0204
@ 宝暦五年(一七五五)三月十二日
A 近青庵北暝建立
C 三島郡出雲崎町尼瀬 妙福寺
D 廬元坊=仙石与兵衛 号里紅・風紅・茶話窟 美濃北方の人 延享四年(一
七四七)五月没六十歳 獅子門道統第三世 支考の後継者として 伝統の保
持と興隆に生涯を尽くし 美濃派の今日ある堅い基礎をつくる
J 15075
五 月 雨 の 夕 日 や 見 せ て 出 雲 崎 東華坊
荒 海 や 佐 渡 に 横 た ふ 天 の 川 芭蕉翁
雪 に 波 の 花 や さ そ う て 出 雲 崎 盧元坊
@ 大正十一年(一九二二)三月
A 俳諧伝燈碑副碑として佐藤吉太郎耐雪再建
C 三島郡出雲崎町尼瀬 妙福寺
C 15076
うたかふな潮の花も浦の春
芭 蕉 翁
倦坊拜書
B 倦坊筆
C 三島郡寺泊町大町 日蓮宗法福寺持祖師堂日蓮上人硯水の井戸
F 15077
荒 海 や 佐 渡 に 横 た ふ 天 の 川
C 三島郡寺泊町寺泊 日蓮宗法福寺
B 15078
翁 塚
陰 稻妻にさとらぬ人のとうとさよ
台石陰 寛政五年癸丑年十月願主巨鳰坊建之
@ 寛政五年(一七九三)十月
A 巨鳰坊建立
C 北魚沼郡堀之内町堀之内稲荷町 浄土真宗本願寺派願念寺
J 15079
凩 や 松 に く た け て 地 を 走 る 甘襄庵歌光
鶯 や 柳 の う し ろ 藪 の ま へ 芭蕉翁
幾 里 の 曉 か け て ほ と ゝ き す 甘文亭哉二
陰 此紀念碑往時天保年間俳・の一百五十年祭に際し酒井歌光關矢哉二の二老專ら企圖せ
られたれど事果ずして止たりしを今茲明治癸巳のとし正に・翁の二百年祭に當り佐藤
景雲田沢黙堂石塚鳳台二老の遺志をつぎ斡旋して是を鳩功すと云爾
于時明治二十六年十月十二日下條・中
@ 明治二十六年(一八九三)十月十二日二百回忌
15‐15‐0205
A 佐藤景雲田沢黙堂石塚鳳台下條・中建立
C 北魚沼郡広神村 路上
F 15080
道 の へ の 木 槿 は 馬 に 喰 れ た り
C 中魚沼郡川西町千手 中屋敷公民館前
C 15081
翁
結ふよりはや齒にひゝく清水かな
春湖書
@ 明治十年(一八七七)頃と推定
B 春湖筆
C 刈羽郡高柳町岡野町 住吉園
D 春湖=橘田幸藏 名は實茂 甲府の人 俳諧を嵐外に学び 二十一歳で江戸
に出たのち禾木を師とし 一笑・岳陰と号す のち春湖と改めた 明治十九
年(一八八六)二月十一日没七十二歳 明治政府の教部省から俳諧教導職に
補された 晩年は深川永代橋畔に小築庵を結ぶ
F 15082
も ゝ と せ の け し き を 庭 の 落 葉 か な
B 南無庵八世長尾真海筆
C 刈羽郡高柳町岡野町 庄屋村山家貞観園
J 15083
子 に 倦 と ま を す 人 に は 華 も な し 芭蕉
示芳 泉星 泉古 可貞の四人の句あり(略)
陰 文化四年丁卯季八月岡田平石建立
@ 文化四年(一八〇七)八月
A 岡田平石建立
C 中頚城郡頚城村上増田 平石氏宅
A 15084
芭 蕉 塚
@ 寛政十二年(一八〇〇)
A 高野連中建立
C 中頚城郡板倉町高野 路上
F 15085
雲 お り ・ ・ 人 を 休 む る 月 見 哉
A 植木樹東建立
C 中頚城郡三和村錦 路上
15‐16‐0206
L 15086
越後能生・汐路の名鐘
むかしより能生・にふしきの名鐘有これを
汐路の鐘といへりいつの代より出來たる事を
しらす鐘の銘ありしかと幾代の汐風に吹くされて
見へさりしと常陸坊の追銘とかや此鐘汐の満
來らんとて人さはらすして響こと一里四面さる故に
此浦ハ海士の兒まても自然と汐の満干を知り
侍りしに明應の頃燒亡せりされともその殘銅
をもつて今の鐘能登國中居浦鑄物師
某鑄返しけるとそ猶鐘につきたる古歌なと
ありしといへとも誰ありてこれを知る人なし
曙や霧にうつまくかねの聲 芭蕉
陰 岡本五右衞門憲孝建之
@ 天保三年(一八三二)
A 岡本五右衞門憲孝姫山建立
C 西頚城郡能生町能生 能生白山神社
F 15087
古 池 や 蛙 飛 こ む 水 の お と
陰 石碑年來露友記念ス
嬉しさや敷居またけは花の道 露友
安政三丙辰年九月吉日
@ 安政三年(一八五六)九月
A 中川露友建立
C 西頚城郡能生町鶉石 中川光雄氏宅
D 中川五治右衛門露友=光雄氏の五代前 江戸の田川鳳朗に俳諧を学ぶ
鳳朗=前出P.0089
F 15088
市振にて
一 つ 家 に 遊 女 も ね た り 萩 と 月 芭蕉
御風書
陰 大正十四年二十二世深澤大峰謹建之
@ 大正十四年(一九二五)
A 深澤大峰建立
B 相馬御風筆
C 西頚城郡青海町市振 長円寺
A 15089
芭 蕉 翁
A 当寺十二世住職松堂建立
C 佐渡郡相川町一丁目裏町 永宮寺
15‐17‐0207
F 15090
荒 海 や 佐 渡 に 横 た ふ 天 の 川
阿部禪師記
陰 寛政戊午春月願主佐渡一靜加賀北苳坊謹建
@ 寛政十年(一七九八)
A 佐渡一靜 加賀北苳坊建立
B 阿部禪師筆
C 佐渡郡佐和田町沢根 総鏡寺
F 15091
荒 海 や 佐 渡 に 横 た ふ 天 の 川
C 佐渡郡佐和田町 村岡慶次氏宅
F 15092
蔦 の 葉 は む か し め き た る 紅 葉 か な
八十翁梅室謹書
@ 安政六年(一八五九)二月
A 梅室筆
C 佐渡郡金井町大字立野 立野城址
D 梅室=前出P.0056
F 15093
春 も や ゝ け し き と ゝ の ふ 月 と 梅 芭蕉翁
左 寛政五癸丑十月十二日桃水建
@ 寛政五年(一七九三)十月十二日
A 河原桃水朶仙建立
C 佐渡郡新穂村大野 日蓮宗塚原山根本寺
F 15094
唐 崎 の 松 は 花 よ り お ほ ろ に て
@ 寛政五年(一七九三)頃推定
A 河原桃水朶仙建立
C 佐渡郡新穂村 日吉神社御旅所
C 15095
桃 ・ 靈 ・
八九間天て雨降る柳かな
C 佐渡郡小木町小木町上町 琴平神社
15‐18‐0208
F 15096
荒 海 や 佐 渡 に 横 た ふ 天 の 河
C 佐渡郡羽茂町村山 気比神社
F 15097
ひ は り よ り 上 に や す ろ ふ 峠 か な
C 佐渡郡羽茂町 紋張道路上